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never young beachのボーカル&ギターとして活動をしている安部勇磨が、ソロ二作目として非常に風通しがよく、安部勇磨の新たな船出を感じさせる『Hotel New Yuma』をLPリリース!
1950年代、60年代の当時の日本は安部勇磨にとって、実際に自分で触れて、嗅いで、そして見てみたいと思うほどに多大な影響をあたえている。その時代に行きたいとさえ思っているほどに。しかし、現実はなかなかそうもいかず、安部は自分なりに当時の日本を再解釈し、自分なりに作ることにした。その結果生まれた作品がこの『Hotel New Yuma』である。
これは当時の50年代、60年代に戻れるタイムマシンでもなければ、その当時のものを詰め込んだタイムカプセルでもない。模倣でもなければ、懐古でもない、安部が50・60年代を愛して、深く思いを馳せた結果、全く似て非なる新たな50・60年代を安部は意図せず創造したのだった。
ここで、みなさんを安部がつくった50・60年代にお連れするとしましょう。それでは、想像してみてください。
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ここは南の国のどこかー。そのあたたかい南の島に唯一あるホテル、その名も「ホテルニューユウマ」。そこでは安部勇磨がホテル支配人を努めています。そんな「ホテルニューユウマ」を舞台にしたバラエティ番組がそこにはありました。なんと、この番組の司会進行もホテルの支配人役の安部勇磨。番組は金曜日の夜11時15分から30分の生放送。毎回登場するゲストを交え、コント、歌、朗読、トークなどを展開。テーマに沿ったショートコントを進行し、その合間に踊りや演奏、歌唱が挿入された。歌手のコント出演や、コメディアンの歌手などもあり、テンポよくお洒落でエキゾチックな番組であった。
遅めの時間放送にも関わらず、島の住民老若男女に愛される家族全員がみる人気番組なのであった。
そう、これは架空のバラエティ番組「ホテルニューユウマ」のテーマソング集なのである。
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非常に風通しがよく、安部勇磨の新たな船出を感じさせる本作。50・60年代に脳内の楽園ミュージックを指す音楽ジャンルとして全米で流行した「エキゾチカ」。当時、そんな音楽を自分のものとして作品を作り上げた細野晴臣ら安部が敬愛する先人たちからの遺伝子も感じさせるが、リアルタイムの経験ではなく、自身が生まれる以前の時代を夢想することで、安部の愛を持ったいびつな解釈が加わりこれ以上ないユニークなポップス集となっている。「ハナ肇とクレージーキャッツ」、「ドリフターズ」、「昔の日本人が夢見た海の向こうの世界」。そのようなキーワードから紐解かれた2024年だから奏でられた音楽がアルバム全体で表現されている。それはあの頃はよかったではなく、あの頃の良かった空気をまとった新たな音楽であり、シティ・ポップの影響をうけたジンジャー・ルートなど異国からみたアジア感などともゆるやかにつながりながら、例えば海外の人が聴いた時に“日本人の心模様”が伝わる作品となっている。
また、このうたに懐かしみを感じる世代から、聴いたことがない音楽と捉える世代まで、みなが楽しめるなにかがこの作品には詰まっている。
《参加アーティスト》
嘉本康平 (ギター)、下中洋介 (ギター)、岡田拓郎 (ベース)、むらかみなぎさ (コーラス)、宮坂遼太郎 (パーカッション)、坂下光 (ドラム)、鈴木健人 (ドラム)、香田悠真 (ピアノ)、村上なぎさ (コーラス)、優河 (コーラス)、池田抄英 (フルート)
(メーカー・インフォメーションより)
レビュー
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